丘の上へと"フ"の字型に曲がりながら続く急な坂道のプリンス坂。
麓から中腹にかけては切り立った斜面と桜並木が広がり、中腹から頂上にかけては磯子間坂第二公園が併設され、道沿いにもベンチがあるので途中で休憩ができます。
磯子間坂第二公園は、旧東伏見邦英伯爵別邸(貴賓館)の蔵の跡地に作られており、この公園では、蔵の意匠を構成していた瓦の活用、手摺の再現や、校倉造(あぜくらづくり)の意匠をベンチに取り入れています。
プリンス坂は、横浜プリンスホテル営業時は私道でしたが、現在は公道となっております。
磯子間坂第二公園は、横浜市へ提供した公園なため、管理は横浜市になります。

磯子間坂第二公園

プリンス坂中腹から頂上にかけて公園が複数点在しています。
遊具はありませんが、休憩用のベンチが多数あります。
磯子間坂第二公園は、磯子台紅取第二公園と共に横浜市へ提供した公園です。管理は横浜市になります。
磯子駅から距離600m・高低差40m、久良岐公園まで距離1,000mの位置にあります。

磯子間坂第二公園は、旧東伏見邦英伯爵別邸(貴賓館)の蔵の跡地に作られており、現在はその地に石碑が建てられています。
以下は、石碑に書かれた内容になります。

旧東伏見邦英伯爵別邸(貴賓館)の蔵

旧東伏見邦英伯爵別邸(貴賓館)の蔵」は、横浜市認定歴史的構造物である「旧東伏見邦英伯爵別邸」に附属して建てられたもので、貴賓館とともに歴史的景観を構成していた建造物です。
蔵は2011(平成23)年5月に解体されましたが、"都市の記憶"として留めていくため、この公園では、蔵の意匠を構成していた瓦の活用、手摺の再現や、校倉造(あぜくらづくり)の意匠をベンチに取り入れています。

建造物の特徴

建築面積57.0m2もある大きな2階建ての蔵であった。
構造は鉄筋コンクリート造で本瓦葺き(ほんがわらぶき)切妻の反り屋根を持ち、1階部分の外壁は校倉造(あぜくらづくり)を模すなど、外観上は伝統的な蔵、あるいは城の櫓(やぐら)のようであった。
旧東伏見邦英伯爵別邸(貴賓館)」と「蔵」とは地下道で結ばれており、「蔵」と地下道は創建当初から存在していたものと考えられる。
つまり「旧東伏見邦英伯爵別邸(貴賓館)」が主棟、「蔵」はそれに付属する倉という位置づけだったと想定される。
参考文献:横浜市近代和風建築調査報告書 横浜市教育委員会文化財課 平成21年

最近の写真

多目的スペースから撮影したプリンス坂
ヒルトップモールから撮影したプリンス坂
夏・秋:プリンス坂 から眺める横浜港。右の建物はM棟。
夏・秋:プリンス坂 下り坂

場所