WELL UP(非常用飲料水生成システム)定期点検見学の報告

2020年05月16日(土) 

点検業者のオスモの担当者がWELL UPおよび発電機をヒルトップモール屋上の防災備蓄倉庫から貴賓館西側の防災井戸の側まで運び、定期点検(1回/年)後、理事会理事、防災委員、自治会役員を対象としてWELL UPの操作方法の説明会を実施した。

日時:
  2020年5月16日(土)14:00~15:00
天候:
  雨
場所:
  ヒルトップモール屋上防災井戸付近
点検会社:
  (株)オスモ
参加者:
  管理組合  3名
  防災委員会 5名
  自治会   3名
  管理会社  3名


1.WELL UP点検・見学について
今年度は雨天での開催ではあったが、点検業者のオスモの担当者がWELL UPおよび発電機をヒルトップモール屋上の防災備蓄倉庫から貴賓館西側の防災井戸の側まで運び、定期点検(1回/年)後、理事会理事、防災委員、自治会役員を対象としてWELL UPの操作方法の説明会を実施した。
説明を受けている様子
説明を受けている様子


説明の内容として、防災井戸とWELL UP、発電機を接続し、井戸水を汲み上げて飲料水にするまでの過程やRO膜(逆浸透膜)等について説明があった。
昨年度は、WELL UPを稼働させたところ、井戸側の電気系統にトラブルがあったため修理していただいたので、今年度は問題なく稼働した。
防災井戸、WELL UP、発電機を接続し、井戸水を汲み上げて飲料水にするまでの過程
防災井戸、WELL UP、発電機を接続し、井戸水を汲み上げて飲料水にするまでの過程


また、今年度は操作方法を事前に学習していただくため、参加予定者には説明会に先立ち操作説明書(マニュアル)を配布し、できるだけ操作方法のDVDも見てから参加していただくようお願いした。
十分予習され、担当者の説明をほぼ理解できたという参加者がいる一方で、説明書が分かりづらく良く理解できなかったとの指摘もあるため、オスモ担当者に、説明書については説明文に記載しているバルブやスイッチの位置などを写真に矢印をつけて明記するなど、もっと分かりやすくしてほしいと改訂をお願いしたところ、社の説明書担当者に伝えて検討するとの回答を得た。
説明終了後、平野防災委員長から挨拶
説明終了後、平野防災委員長から挨拶



2.課題&留意点
  • 除菌用塩素が使用期限切れだったので、ビタミンCと合わせて新たに購入していただくよう管理会社にお願いした。 除菌用塩素等は、WELL UP本体と一緒に保管していただくことになった。
  • WELL UPからポリタンクに注ぐ長いホースは既に購入済。 雑水は飲料水の倍近く生成されるが、災害時はマンホールトイレ用等に使えるので、雑水用のポリタンクの追加購入も検討する必要がある。 飲料水用・雑水用合わせてポリタンクは4個購入済み。
  • WELL UPの操作方法については、マニュアルやDVDがあるので、なるべく多くの住民ができるようにする必要がある。 次年度は理事や役員が実際に操作する訓練も検討する。
  • ガソリンの備蓄量については再検討の必要がある。(現在40リットルのみ) 現在、ヒルトップモール屋上の防災備蓄倉庫の一部を少量危険物貯蔵取扱所として改修する計画のため、備蓄量については他の防災備品の必要燃料量と併せて検討する。



3.その他
見学する中でオスモ担当者から、以下の説明もあった。
  • 発電機は年1回の点検時のみ動かしているが、年に数回、できれば3ヶ月に1回程度動かす方がエンジンのためには良い。
  • 発電機のエンジンを切る際、スイッチをOFFにするのではなく、燃料コックを閉じてエンジンを停止させるようにするとキャブレター内のガソリンを使い切ることができる。 (キャブレター内にガソリンが残ると劣化してしまい、次に使用する際にエンジン始動の妨げになることがある。)
  • 本体の付属消耗品は、使用期間が短い物、高額な物では100万円近くするものもある。