WELL UP(非常用飲料水生成システム)定期点検見学の報告

2021年07月04日(日) 

WELL UPおよび発電機の定期点検(1回/年)及び、WELL UPの操作方法の説明会を実施した。飲料水として使用するには、塩素消毒が必要で、製造日から1年で使用できなくなってしまうので、定期的な購入が必要。発電機は年1回の点検時のみ動かしているが、できれば3か月に1回動かす方がエンジンのためにはよい。

日時:
  2021年7月4日(日) 11:00~12:00

天候:
  雨

場所:
  ヒルトップモール屋上防災井戸付近

点検会社:
  (株)オスモ

参加者:
  管理組合  2名
  防災委員会 2名
  管理会社  2名
  オスモ   2名


  • WELL UP点検・見学について

業者からコロナ禍での密を避けるために事前に立ち合い人数は5名までとの依頼があったため、理事会、防災委員会の新規メンバーと管理会社で立ち会った。

今年度も昨年と同じように雨天での開催となった。
点検業者のオスモの担当者がWELL UPおよび発電機をヒルトップモール屋上の防災備蓄倉庫から貴賓館西側の防災井戸の側まで運び、定期点検(1回/年)後、WELL UPの操作方法の説明会を実施した。

説明の内容として、防災井戸とWELL UP、発電機を接続し、井戸水を汲み上げて飲料水にするまでの過程やRO膜(逆浸透膜)等について説明があった。

飲料水として使用するには、最後に塩素消毒が必要で、塩素消毒にはピューラックスSを薦めるが、製造日から1年で使用できなくなってしまうので、定期的な購入が必要とのこと。

発電機は年1回の点検時のみ動かしているが、できれば3か月に1回動かす方がエンジンのためにはよい。
(動かす時間は5分程度でよい。)

発電機のエンジンを切る際、スイッチをOFFにするのではなく、燃料コックを閉じてエンジンを停止させるようにするとキャプレター内のガソリンを使い切ることができる。
(キャプレター内にガソリンが残ると劣化してしまい、次に使用する際にエンジン始動の妨げになることがある。)

説明を受けている様子
説明を受けている様子

防災井戸の中 (右上は井戸水をくみ上げるホース、下のコードは発電機とつなぐコード)
防災井戸の中 (右上は井戸水をくみ上げるホース、下のコードは発電機とつなぐコード)

防災井戸とWELLUPからのコード(共にオス)を発電機のコード(共にメス)につなげる
防災井戸とWELLUPからのコード(共にオス)を発電機のコード(共にメス)につなげる

活性炭フィルタの上部にある赤いボタンを押して原水が出ることを確認(フィルタのエアー抜き)
活性炭フィルタの上部にある赤いボタンを押して原水が出ることを確認(フィルタのエアー抜き)

雑用水バルブを徐々に閉めて600L/hに流量を調整する
雑用水バルブを徐々に閉めて600L/hに流量を調整する

除菌用塩素(ピューラックス)30mLを水1970mLで希釈して次亜タンクに投入
除菌用塩素(ピューラックス)30mLを水1970mLで希釈して次亜タンクに投入



  • 見学者からの質問とその回答

Q:今回の点検で何か問題はみつかったのか。
Å:特に問題はなかった。

Q:連続してどのくらい使用可能なのか
Å:連続して300時間近くもつ。

Q:1時間にどのくらいの飲料水を作ることができるのか
Å:1時間に600ℓの飲料水を作ることができる。水は1時間に1200ℓ出る。

Q:塩素を入れなくても水は飲めるのか
Å:飲めるけれど、保存ができない。塩素を入れないと半日で飲めなくなる。

Q:使い終わった後、やらなくてはいけないことはあるか。
Å:
1回使った後、間があくとカビが生える。(1週間くらいなら大丈夫)
連続して使用するときは、何もしなくてもいい。
(使用後は、フィルター交換などのメンテナンスが必要)