Jichikai TV~総会特番~

2021年05月23日(日) 

日頃より自治会活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。 磯子ブリリア自治会の第4期の活動が、本総会にて終了を迎えます。 新型コロナウィルス感染拡大により多くの自治会・町内会が活動中止を余儀なくされる中、 私たちはオンライン活動を取り入れて積極的に活動を展開して参りました。 コロナ禍での活動に込めた私たちの思いと活動の成果を、ここにご紹介いたします。

自治会長あいさつ
日頃より自治会活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
磯子ブリリア自治会の第4期の活動が、本総会にて終了を迎えます。
新型コロナウィルス感染拡大により多くの自治会・町内会が活動中止を余儀なくされる中、
私たちはオンライン活動を取り入れて積極的に活動を展開して参りました。
コロナ禍での活動に込めた私たちの思いと活動の成果を、ここにご紹介いたします。

◆◆◆リアル活動は自粛しても、理念は自粛しない◆◆◆
第4期の自治会活動は、「Stay home」「ソーシャルディスタンス」が叫ばれる緊急事態宣言の最中に始まりました。
当たり前だった人とのコミュニケーションが難しくなる経験を通じて、人とのつながりが心身の健康に欠かせないこと、人と何気ないお喋りをすることが自分の心を元気づけてくれることを、多くの人が身に染みて感じたのではないかと思います。
事実、ブリリアの敷地内では、マスクをしながらご近所さん同士で立ち話をする住民の姿が多く見受けられました。
このような街の光景を目の当たりにした私たちは、「人とのつながりが断たれる災害が起きている今こそ、地域のつながりと防災を担う自治会が真価を発揮するとき」と考えました。
そして、「リアルの活動は自粛しても、『愛着あふれる、心ときめく街へ』という理念を実現するための活動は自粛しない」との意思を固めました。

◆◆◆「やってみよう委員会」を新設して起こったこと◆◆◆
コロナ禍での活動を始動するにあたり、最初に組織体制の中に「やってみよう委員会」を新設しました。
そしてその役割を、「過去の自治会スタイルに捕らわれずに新しい時代の活動スタイルを柔軟な発想で考えて、やってみることを楽しむこと」と定義しました。
デジタル機器を扱えるスタッフを中心に結成し、オンラインイベントのアイデア出し、自治会活動のITによる支援、オンラインに不慣れなスタッフや住民のサポートなどを行いました。
その結果、5月にはZoomを導入し、自治会スタッフは年齢に関わらず全員がZoomを使えるようになり、毎月の役員会を完全にオンライン化することができました。
その後は、Zoomにて全9回のコミュニティ・防災イベントを開催することを通じてオンライン活動ノウハウを養い、コロナ禍での活動の推進力を付けて参りました。



◆◆◆「三密回避」と「街の一体感醸成」の両立を考えて生まれたJichikai TV◆◆◆
一つ一つのオンラインイベントは大変好評でした。
しかし、私たちはそれだけで満足することはありませんでした。
なぜなら、例年の夏祭りのようにブリリア中が盛り上がって、街の一体感が感じられるまでには至っていなかったからです。
街の一体感の醸成は、住民共助の力を高める最大の災害対策です。
「何とかして三密を回避しながら、街の一体感を感じられる大規模イベントができないか?」とみんなで考えた末にたどり着いたアイデアが、街を舞台にした大規模オンラインイベント「Jichikai TV」をすることでした。
番組の企画を練り、取材先にアポを取り、撮影に赴き、動画を編集し、パンフレットを製作し、放送を迎えるまで、着想から実に5ヶ月間を要しました。
全てのスタッフにとって不慣れな活動でしたが、参加して下さったみなさまの笑顔や喜びの声がその苦労をも洗い流す最高の報酬となりました。

◆◆◆『自治会レボリューション』はコロナ禍でも進行中◆◆◆
私たちは、『自治会レボリューション』と名付けた磯子ブリリア自治会独自のタウンマネジメントを推進しています。
『自治会レボリューション』では、住民のみなさんが街のために費やして下さる時間や汗や頑張りといった『コスト』に対し、同じ住民からの笑顔・感謝・喜びの声といった『報酬』を還元することを大切にしています。
なぜなら、その報酬によって街へ貢献することの『心地良さ』を体験することができ、自分の街への『愛着』が高まり、「また次回もブリリアに貢献してみよう!」という思いが沸き上がってくるからです。
夏祭りが中止となった今年度は、ボランティアを大々的に募集して住民みんなで汗を流すことができませんでした。
しかしながら、Jichikai TVで感動を分かち合いブリリアへの愛着を深めた住民のみなさんへのアンケートでは、80%以上もの方が「ボランティアとして手伝います」あるいは「自治会役員に興味があります」と回答して下さいました。
そしてこの中から、子育て中のパパが3名も進んで役員に立候補して下さいました。
また、今期限りで退任する8人の役員は、2人が役員に再立候補し、6名はサポートスタッフとして自治会活動を継続することを希望して下さいました。
その結果、役員の立候補者数は過去最高だった昨年度の5名を超えて7名となり、年々増え続けています。
全国の自治会では、役員の担い手不足や高齢化に悩んでいる地域が多いことも事実です。
それを「住民の無関心が原因」と捉えてしまうのは、私たちは早計と考えます。
時代は令和になり、コロナで社会が一変し、自治会が直面する課題は大きく変化しているのです。
時代と共に移り行く住民のニーズに応えられる活動スタイルへと自治会をアップデートして行けば、いつの時代も多くの住民に参加して頂ける自治会運営が可能であることを今期のオンライン活動へのシフトを通じて実感しました。
ブリリアではいま、街への貢献を楽しんで下さる方が年々増え続けています。
私たちはこれからも『自治会レボリューション』によって、住民の手でブリリアを活気づかせるタウンマネジメントを推進して参ります。



最後に、遠出が難しく地域で過ごす日々が続いておりますが、みなさまどうぞご自愛下さい。
このような時こそみなさまがお住いの地域をふり返る機会を提供できればと願いながら、この総会資料を編集しました。
総会も、Jichikai TV形式にて開催し、大人も子供もみんなで街の思い出を楽しく振り返る行事に刷新します。今後とも磯子ブリリア自治会の活動をお楽しみ下さい。